Loading...
聴いた音楽・観た映画など
アーカイブしていくサイト
  • シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ[2016]

    アンソニー・ルッソ ジョー・ルッソ

    アメコミ版スマブラ
    ★★★

    キャプテン・アメリカも、アベンジャーズも観たことが無いので、イマイチそれぞれのキャラの関係性や立ち位置が理解できず。。

    まあストーリー云々というより、アメコミ映画はアクションが楽しめれば良いよね!

    アクションシーンのカッコ良さや爽快感は凄かった。
    特に、空港での大乱闘スマッシュブラザーズな乱闘シーンは非常に面白かった。
    シリアスなキャラクターばかりではなく、スパイダーマンやアントマンのようにコミカルなキャラクターが入ってくると、スパイスが効いて軽快なアクション映画になる。

    数あるキャラクターの中でも、スパイダーマンはやはり別格というか、華がある。
    スパイダーマンとアントマンがメインの映画は非常にダイナミックで面白くなりそうなので、観てみたいと思った。


  • スポットライト 世紀のスクープ[2016]

    トーマス・マッカーシー

    映画館で観る意味は無いかも・・・
    ★★★

    印象としては「非常に地味な2時間ドラマ」という感じ。
    おそらく、実話に忠実に作っているが故に、派手な演出や見せ場は省いたので、2時間ドラマとしては面白いけど、映画館で映像や音の迫力を楽しむというより、家のテレビでじっくりと観るほうが合ってると思った。

    途中でかなり眠くなったので、グイグイと惹きつけられるサスペンス要素がもう少し欲しかった。

    俳優陣は「はじまりのうた」のマーク・ラファロや、「アバウト・タイム」のレイチェル・マクアダムスなど、良い作品に出ている人が多いので、俳優陣は素晴らしいと思った。

    あとは、日本人からすると、教会という存在がどれくらい身近で生活に密接に関わっているかが、イマイチ肌感覚として理解が出来ないので、「世紀のスクープ」というタイトルは大げさに感じてしまった。

    もう1回家でコンディションの良い日に、じっくりと観てみようと思う。


  • レヴェナント: 蘇えりし者[2016]

    アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ

    映像美とエグい描写で魅せる映画
    ★★★★

    今をときめくイニャリトゥ×ルベツキの映画。
    お話は非常にシンプルで、セリフは少なく、「映像美」と「残酷な描写」で魅せるシーンがひたすら続く。
    復讐の話ということで、リドリー・スコットの「グラディエーター」に近いのかなと思った。
    北アメリカの険しい荒野を描くという点では、イントゥ・ザ・ワイルドを思い出した。

    とにかく、映像は文句無しに凄いと思う。険しくも雄大な荒野をこれでもかと映し続ける。
    残酷な描写も結構あって、「熊」と「馬」のシーンなんかかなり強烈。
    ただし、イニャリトゥは分かりやすいエンタテイメント作品は作らないし、アンチカタルシスな面もあるので、好き嫌いはハッキリと分かれそう。

    1800年代の人々の暮らしは近代とは全く呼べないほど、貧しくて不便だったんだとよく分かる。
    というか、生肉とかばっかり食ってたら寿命はかなり短くなるよね(笑)

    原住民との戦闘シーンの迫力は凄い!「トゥモロー・ワールド」の戦闘シーンも凄かったけど、ルベツキのカメラワークはFPSゲームっぽさも感じるような没入感を感じさせてくれる。


  • バンクシー・ダズ・ニューヨーク[2016]

    クリス・モーカーベル

    バンクシーファンにはお薦め
    ★★★

    バンクシーのニューヨークでの1ヶ月間を追いかけた映画。

    バンクシーを詳しく知りたいなら、バンクシー自身が監督の映画「イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ」を観た後にこの作品を見た方が楽しめるかな。

    バンクシーを追いかける人、作品を消してしまう人、作品を勝手に転売する人など、あくまでも外側の狂騒を記録した映画なので、「イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ」のようなアートの本質に深くえぐり込むような深さは感じなかったかな。


  • リップヴァンウィンクルの花嫁[2016]

    岩井俊二

    全てが偽物で、全てが本物。
    ★★★★

    岩井俊二は実写作品の邦画としては「花とアリス」以来の作品。
    配信限定版で観たので2時間くらいだったが、劇場版では3時間くらいらしい。配信限定版はかなりカットされているようだ。

    ネットが当たり前になった時代の、人間関係の軽薄さや偽物感の中で、ひたすら受け身の主人公が様々な出来事に巻き込まれていく。

    綾野剛の胡散臭さが何とも言えないリアリティを感じさせる。まんまと口車に乗せれられていく主人公。全てが偽物のようで、”受け止め方”によって本物にも成り得る。

    ハッピーエンドなのか良く分からない最後も良かったな。解釈は観ている側にほっぽり投げる感じも。


  • オデッセイ[2016]

    リドリー・スコット

    SF映画の巨匠による、ポジティブなSF映画
    ★★★

    「宇宙空間での一人でのサバイバル映画」ということで、「ゼロ・グラビティ」のような映画かと思ったけど、随分と違う映画だった。ゼロ・グラビティは様々な要素を究極までに削ぎ落としたソリッドな映画で、アトラクション感覚のノンストップ映画だったのに比べると、もっとオーソドックスなSF映画に近い。

    「プロメテウス」でもそうだったけど、惑星の引きのショットや宇宙船の外観などは素晴らしい。火星をローバーで走っていく映像は圧巻。

    サバイバルというと壮絶なイメージだけど、この映画では軽快な音楽と知恵と工夫でポジティブに困難を解決していくサクセスストーリーというイメージのほうが合っている。

    リドリー・スコットの映画は何と言っても映像美だなと、再確認。
    個人的には結構好きな「プロメテウス」の続編が楽しみ。


  • ザ・ウォーク[2016]

    ロバート・ゼメキス

    まさに3D専用映画!
    ★★★★

    大好きな映画「コンタクト」のロバート・ゼメキスの最新作。
    彼の代表作といえば「バック・トゥ・ザ・フューチャー」と「フォレスト・ガンプ」だけど、「コンタクト」は過小評価されている気がするな〜。

    ゼメキスは「新しいもの好き」というか、最新の映像表現を積極的に取り入れていくイメージがある。
    CGや合成も積極的に使っていくが、クオリティが高いので、昔の作品を見てもあまり違和感がなく見れる。
    (流石に合成はちょっと不自然さは出るけど 笑)

    この映画はまさに3D映像の利点を最大限に生かした「高所体感ムービー」である。
    予告編だけでも十分かっこいいけど、本編はさらにヒヤヒヤの場面の連発で面白い!

    3Dの映画館で見ている時は、思わず体が避けてしまうようなシーンもあり、かなり3Dを意識した映画なので、家のテレビで観て最大限に楽しめるかは微妙な所。

    同じ話のドキュメンタリー版の「マン・オン・ワイヤー」も観ていたので、飽きずに楽しめるかという懸念があったけど、そんな懸念は軽く吹き飛ばすくらい映像の凄さを楽しめるエンターテイメント作品になっていた。

    こんなに手汗がびっしょりになる映画は中々無いと思う(笑)
    ラスト30分は圧巻!

    危険な場所や行為をあえて行う人の心理や動機は、中々普通の感覚の人には分からないけど、まさに「生を実感する」ために命を危険に晒すのかな。エクストリームスポーツや高所の体感はいつか体験してみたいな。


  • コードネーム U.N.C.L.E.[2015]

    ガイ・リッチー

    60年代ファッションが堪能できるスタイリッシュなスパイ映画
    ★★★★

    ガイ・リッチーが作るスパイ映画ということで、非常にスタイリッシュな出来だった。
    オープニングからカッコ良く、テンポも良いので飽きずに見れる。

    ベッカムやヒュー・グラントなど、英国っぽいメンツも出てくる。

    観た印象としては、とにかくファッションがカッコいい。
    ヘンリー・カヴィルのスーツ姿が非常にスタイリッシュ。
    (スーパーマンの衣装よりも似合っている 笑)
    女の人の60年代っぽい色使いのワンピースと帽子の組み合わせとか、衣装や装飾はかなり拘っているなと感じた。

    ラストの方では、大円団というより尻すぼみな感じも受けたが、それもガイ・リッチーらしいという事か。
    続編が出そうな終わり方だったけど、どうなんだろう。

    同じ2015年に出た、「キングスマン」や「007」と併せて見ると、より楽しめるかも!


  • キングスマン[2015]

    マシュー・ヴォーン

    アクションシーンのキレが凄いぶっ飛んだスパイ映画
    ★★★★

    「キック・アス」のマシュー・ボーン監督作品。
    キック・アスでもスピード感のあるぶっ飛んだアクションシーンが凄かったけど、この映画でもアクションシーンがとにかく凄い。
    スピード感とエグい描写のオンパレードなので、好き嫌いは結構分かれそうだが、元々組んでいたガイ・リッチーに比べると、もっとおバカな方向に振り切っているので、アメリカでもウケるタイプの監督なんじゃないだろうか。

    「キック・アス」がアメコミヒーローを監督の視点から再構築した作品だとしたら、この作品は古今東西のスパイ映画を取り入れながら再構築したような作品。
    ジェームズ・ボンドからジャックバウバーまで、色んなスパイ作品の名前が出てきつつ、どの作品とも違った魅力があると思う。

    「英国紳士」がテーマになっているので、英国人の視点からの「アメリカ文化批判」的な目線も感じたな。
    マクドナルドやキリスト教福音派など。

    教会でのアクションシーンはとにかく圧巻。
    コリン・ファースはアクションのイメージはあまり無いけど、とにかくキレキレ。

    シリアス路線に行き過ぎないスパイ映画として、非常に面白かった。


  • 花とアリス殺人事件[2014]

    岩井俊二

    不思議なアニメーション
    ★★★

    「花とアリス」の前日譚をアニメーションで映画化した作品。
    実写からアニメーションを作成するという形の手法で、他のアニメーション作品とはかなり違う印象。
    リチャードリンク・レイターの「ウェイキング・ライフ」とかに近い映像だと思った。
    日韓ワールドカップのドキュメンタリー、「6月の勝利の歌を忘れない」の試合部分は同じようなアニメーション処理がされていたので、元々岩井監督はアニメーションに興味があったのかな。

    「殺人事件」というタイトルが付きながら、実にほのぼのとした展開で、決してサスペンスではない。

    「花とアリス」を改めて見返してみると、映像美はまさに岩井俊二の世界観で、非常に素晴らしい余韻を残す作品なので、「花とアリス」を観てから「花とアリス殺人事件」を観ることをオススメする。
    この作品単体だけでどれだけ楽しめるかは微妙(笑)

    平泉成が二役で出ていたのは何故なんだろうか?
    非常に不思議な作品。


  • はじまりのうた[2015]

    ジョン・カーニー

    音楽への愛に溢れた映画
    ★★★★★

    音楽を題材にした映画としてベスト級に好きな映画。

    まず、オリジナル曲の出来が素晴らしい。
    マルーン5のアダム・レヴィーンはミュージシャンだからもちろん良いんだけど、キーラ・ナイトレイの歌もすごく良い。
    サントラもかなりオススメ。

    ジョン・カーニーという監督は、「ONCE ダブリンの街角で」以来の9年ぶり2作目ということなので、かなり作品のペーストしては遅い。
    というか本業はミュージシャンなのかな。
    「ミュージシャンが撮る映画」という方が適切なのかも。

    ちなみに、話の作りとしても「ONCE ダブリンの街角で」に非常に似ているので、この監督の引き出しは非常に少ないのかも(笑)

    とにかく、この監督からは音楽への愛情と情熱を感じる。
    音楽を聴きながらニューヨークを練り歩くシーンでの「何気ない風景も音楽があれば真珠に変わる」(というようなニュアンス)のセリフが凄く好き。
    まさに監督の言葉をそのまま代弁したセリフなのだろう。

    バンドのシーンも、頭の中でアレンジが浮かんでくる演出も良いし、路上での演奏も場所を色々と変化させていくので全く飽きずに見れる。

    1点ツッコミ所としては、路上で録音したらあんなに綺麗な音源にはならないだろう。
    音源はどう考えてもスタジオ録音だろうけど、まあこれは仕方ないと思う。

    マルーン5のアダム・レヴィーンは「売れてしまったが、デビュー前の新鮮な気持ちを忘れてしまったミュージシャン」というような立ち位置の役なので、ちょっと意地悪な配役だなと思った(笑)

    レコード会社や音楽ビジネスへのアンチテーゼのメッセージも感じた。
    音楽好きな人は非常にオススメの映画。


  • シェフ 三ツ星フードトラック始めました[2015]

    ジョン・ファヴロー

    お腹がグーグー鳴り出す飯テロ映画
    ★★★★★

    「飯テロ」という言葉があるが、まさにこの映画は「飯テロ映画」だと思う。
    見終わった後はタコス系のジャンクフードが食べたくなること間違いなし。

    コメディ・ロードムービー・サクセスストーリー・親子のヒューマンドラマなど様々な要素を盛り込みながら、万人が楽しめる非常にバランスの良いエンターテイメント作品になっていると思う。

    ロバート・ダウニーJrやスカーレット・ヨハンソンも出てきて、映画としての見栄えも非常に良い。

    テンポが良くて、映画としての後味も非常にスッキリしているので、とりあえず空いた2時間に何も考えずに見る映画としてオススメ!

    あとは、ネットやSNSが当たり前となった時代に映像としてどうやってネットのコミュニケーションを見せるかとうのも、最近の映画では重要な要素となってきているので、その点でもこの映画は上手く見せていると思う。


  • バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)[2015]

    アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ

    ワンカット長回しの極地
    ★★★

    イニャリトゥの作品というよりも、エマニュエル・ルベツキの作品といっていいほど、全編ワンカット長回しに見える撮影方法の凄さが際立つ映画だった。
    ほとんどがAがBと会話してBがCと会話して・・・というような流れの1対1の会話劇が続くので、映画として凄く面白いかと言われると微妙な気がしたな〜。

    見所はパンツ一丁でニューヨークのタイムズスクエアを歩き回るところかな(笑)

    この作品や、「ゼロ・グラビティ」「トゥモロー・ワールド」などエマニュエル・ルベツキが撮影監督を務める映画は、とにかく映像が凄い。
    エマニュエル・ルベツキによる驚きの撮影が堪能できる映画。


  • セッション[2015]

    デミアン・チャゼル

    現代版ハートマン軍曹
    ★★★★

    非常に不穏な緊張感の漂う映画。
    とにかく、現代版ハートマン軍曹といっていい、鬼教師のシゴキっぷりが凄い!
    ビンタ連発のシーンとか、もはやギャグである(笑)

    気になったのは、バンドを楽しんだり、アンサンブルや他の楽器とのケミストリーみたいなものは皆無で、あくまでも教師と生徒の2人の関係に絞った物語なので、音楽映画として観ると、かなり期待とは違う映画になるのかな。
    そもそもあんなバンドは、生徒にプレッシャーが掛かり過ぎて、良い音楽が奏でられる訳が無い(笑)

    車の事故シーンなんかも含めて、ホラー映画といっても良いかもしれないな。
    ドラムの早叩きにはあんまり凄さを感じなかったので、”音”を楽しむ映画では無いと思った。

    嫌な上司や嫌な先生にいじめられている人は、是非これをみてスカッとすると良いと思う!



  • ゼロの未来[2015]

    テリー・ギリアム

    どんな話?

    うーん。。正直全く面白さが分からなかった。
    不思議な人が沢山出てくる映画。

    SF映画っぽいタイトルなんだけど、随分と内面的なお話。
    何度か見れば内容が分かるかもしれないけど、その気は起きないかな・・・


  • トラッシュ!−この街が輝く日まで−[2015]

    スティーヴン・ダルドリー

    ブラジル版スラムドッグ・ミリオネア
    ★★★

    「リトル・ダンサー」のスティーブン・ダルドリー監督作品。
    ブラジルを舞台にした映画だと、「シティ・オブ・ゴッド」や「エリート・スクワッド」などで、リオのスラム街での貧困・ドラッグ・銃など混沌とした世界が描かれるが、この作品でも同じようにブラジルの貧困問題がテーマになっている。

    一番近いのは「スラムドッグ・ミリオネア」かな。子供達だけで大人と対峙していくところなんか。

    スティーブン・ダルドリーは子供を撮らせたら非常に上手い監督。
    躍動感のある映像が多いので、退屈せずに観れると思う。


  • パレードへようこそ[2015]

    マシュー・ウォーチャス

    マイノリティの社会活動を描いた映画
    ★★★

    「リトル・ダンサー」や「This is England」など80年代のイギリスを舞台にした映画は好きな作品が多い。この映画はそれに連なるような作品。

    とにかくこの頃のイギリスはサッチャー政権下での不況で、労働者階級の人たちにとってはかなり辛い時代だったんだろうな。そんな中でザ・スミスのようなバンドが生まれたことも、この時代のイギリスの空気感をよく表していると思う。

    この映画はまさにマイノリティや社会的に立場の弱い人たちがどのようにして権利を獲得していくかの過程をユーモアを交えながら丁寧に描いた映画である。
    「イミテーションゲーム」でも同じような問題が取り上げられていたが、LGBTの問題への関心が高まっている現在、この映画が作られたのは必然なのかなという気がした。


  • ルドandクルシ[2010]

    カルロス・キュアロン

    『天国の口、終りの楽園。』再集結!
    ★★★

    「天国の口、終りの楽園」のガルシア・ベルナルとディエゴ・ルナが主演で、監督がアルフォンソ・キュアロンの弟、カルロス・キュアロン(兄もプロデューサーで関わっている)ということで、あの大好きな映画のメンバーが再集結した映画。

    ストーリーとしては、テンポの良いコメディ映画で、メキシコの良い加減さやノリの良さが存分に出ていると思う。

    ガルシア・ベルナルとディエゴ・ルナはハリウッド超大作ではあまり観ないけど、ラテン系の作品やインディー映画では良い作品に出ている好きな俳優。
    「モーター・サイクル・ダイアリーズ」「闇の列車、光の旅」「ミスター・ロンリー」「No」など、作品選びも良い。映画が好きなんだろうなあ。

    現実ではあんなに簡単にサッカー選手になって成功していくの有りえないので、凄く都合の良いストーリーの進み方だけど、それもあんまり気にならないくらいノリノリなテンポの良さが光る作品だった。

    メキシコを代表する俳優2人と、ハリウッドを席巻するメキシコ人監督のアルフォンソ・キュアロン、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ、ギレルモ・デル・トロなどがプロデューサーとして名を連ねているので、メキシコ映画に興味のある人なら、見る価値ありだと思う。


  • 私に会うまでの1600キロ[2015]

    ジャン=マルク・ヴァレ

    女性版イントゥ・ザ・ワイルド?
    ★★★

    アメリカ国内を旅するロードムービーで、旅の過程と主人公の過去を交互に見せていく構成が非常にショーン・ペン監督作品「イントゥ・ザ・ワイルド」に似ている映画だなと思った。

    「イントゥ・ザ・ワイルド」と比較すると、この作品の主人公は全てを捨てて旅に出るというよりは、自分を取り戻すために旅をする。イントゥ・ザ・ワイルドの無軌道で観念的で頭でっかちな主人公に比べると、随分と素直で理解しやすい性格だと思う。
    (結末も全く違ったものになるのも印象的)

    アメリカという国は、国内を旅するだけでも絵になるというか、手付かずの自然がまだまだ残されている広い国だな〜。

    全大抵には淡々とした作りで、サイモン&ガーファンクルの「コンドルは飛んで行く」で締めるエンディングも良かった。


  • ゴッドヘルプザガール[2015]

    スチュアート・マードック

    映画のようなPV
    ★★★

    ベル・アンド・セバスチャンのスチュアートが初めて監督を務めた映画。
    まさにミュージシャンが作った映画で、映画とPVの中間のような作品だった。

    音楽シーンは文句なしに良い。サントラももちろんお薦め。
    ベルセバのフロントマンのポップセンスは凄いな〜と感心していまう。

    ただし、ストーリーは正直あんまり印象に残らなかったな。
    というか、ストーリーの繋がりよりも、音楽シーンありきな感じなので、話としてはチグハグな印象。

    あと、主演の女の子があんまり可愛くない(笑)
    舌っ足らずな不思議ちゃんの方が魅力的に見えたな。
    あと、フレッドペリーとか、英国っぽいファッションが堪能できるので、英国好きにオススメの映画。


  • 海街diary[2015]

    是枝 裕和

    ファンタスティック・フォー
    ★★★★

    4人姉妹の配役が素晴らしい。責任感の強い長女の綾瀬はるか。奔放な次女の長澤まさみ。マイペースな三女の夏帆。
    そして、真面目な四女の広瀬すず。脇を固めるのもリリー・フランキーや樹木希林、大竹しのぶといったベテラン俳優で、まさに最強の布陣の配役だと思った。

    大事件が起こったり、大きなドラマがある訳ではないが、季節の変化が良く、観ていて非常に心地良い作品だった。
    このまま4時間・5時間続いても良いんじゃないかという余韻を残す爽やかな終わり方も良かった。

    時間の流れを描いた映画としては、リチャード・リンクレイターの「6歳の僕が大人になるまで」にも共通する部分はあるかと思った。
    同じくリンクレイターの「ビフォアシリーズ」のように、何年後かに時間の流れを反映した続編が作られても面白いと思う。

    心地よい爽やかな季節に再び観たい映画。


  • ランダム 存在の確率[2015]

    ジェームス・ワード・バーキット

    CGをほとんど使わないアイデアに優れたSF映画
    ★★★★★

    CGがほとんど出てこないSF映画も珍しい。
    低予算のSF映画だと、どうしてもCGのチープさが気になってしまうので、小規模ながらもチープさは一切感じさせないSF映画を作った時点でこの映画は秀逸だと思う。

    途中までは、ストーリーが全く分からなかった(笑)
    2回目に見てようやく、話として把握できたので、おそらく、意味不明な映画だと思う人も結構いると思う。
    説明や映像で見せる場面も少ないので、観る側の想像力を掻き立てる映画。
    好みはハッキリと別れるかな〜。少なくとも万人受けする映画ではないと思う。

    テーマとしては、いわゆるパラレルワールドや平行宇宙の話。
    SF好きにとっては、非常に興味深いテーマ。

    見てる最中は頭の中にクエスチョンマークが沢山浮かんでくるが、段々とその答えを説明せずに見せていく手法はお見事だと思う。

    「低予算のSF映画」としては本当に素晴らしいと思った。
    どうしてもハリウッド超大作でないと、「映像で魅せるSF映画」はCGのクオリティ的に難しいと思うが、「考えされられるSF映画」なら、低予算でも面白い映画は作れると証明したんじゃないかな。


  • 百円の恋[2014]

    武 正晴

    前半の停滞感と後半の疾走感!
    ★★★★

    映画の前半はとにかく暗くて貧乏臭くてひたすらどんより。
    あまりにも辛気臭いので、少し拒否反応を覚えたが、後半からの疾走感が凄かった。
    非常にメリハリの効いた構成になっていると思う。

    ボクシングを覚えて夢中になっていく安藤サクラの動きのキレが増していく感じと、音楽の疾走感のマッチングが素晴らしい。
    思わず熱くなってしまう"熱"を持った映画だと思う。

    エンディングでのクリープハイプの「百八円の恋」はとにかく良い曲で、いい歌詞。
    映画としてのカタルシスを凄く感じた良い作品。


  • ピエロがお前を嘲笑う[2015]

    バラン・ボー・オダー

    ネット空間の映像表現が斬新
    ★★★

    ポスターが非常にカッコいいドイツの映画。
    モデルはハッカー集団「アノニマス」辺りが題材だろうか。

    ハッカーの映画なので、普通に映画を作ればパソコンばかりの画となり、非常に地味になってしまうが、この映画ではバーチャル空間でのやりとりを上手く擬人化した画で見せて表現していて、結構斬新だなと思った。
    プラス、ハッキングとリアルの犯罪を組み合わせることで、犯罪映画としてもスリリング。

    これからもネット空間での出来事をどうやって映像化するかというのは、映画にとって重要なテーマになりそう。

    結末が凄く強調されているけど、正直そこまでの驚きは感じなかった。

    ハッカー同士の競争や、ハッカーの心理や動機などは上手く描けていると思う。


  • エベレスト 3D[2015]

    バルタザール・コルマウクル

    実話ベースだけに・・・
    ★★★

    エベレスト「3D」と銘打っているため、エベレストという高所で、3D映像を最大限に生かした高所体感ムービーを期待していたが、3Dを生かした部分はそこまで多くはなかった。
    橋を渡るシーンやヘリコプターのシーンは非常に高所感が出ていて良かったが、あくまでも実話ベースのため、派手なエンターテイメントシーンは少なめ。

    もっと崖から落ちそうになる演出や高所を体感できるような映像が沢山出てきたら良かったなと思う。
    実話ベースのため、映画としてのカタルシスはかなり抑えている印象だった。

    山を登る人たちのヒューマンドラマにフォーカスした映画なので、山登りや自然が好きな人は楽しめると思う。

    全くの無名ながら、自費でエベレスト登頂に挑んだ日本人女性がいた事、
    「イントゥ・ザ・ワイルド」の原作者であるジョン・クラカワーもメンバーの一人だったことが驚きだった。

    撮影はとにかく過酷だっただろうな〜。
    エベレストは人間が生きるには過酷すぎる場所であることが分かる。

    「高所体感ムービー」を見たいなら、ザ・ウォークがオススメ。


  • プリデスティネーション[2015]

    マイケル・スピエリッグ ピーター・スピエリッグ

    タイムトラベルSFのお手本
    ★★★

    タイムトラベル映画好きなら観るべき1作。
    リンクレイター作品でお馴染みのイーサン・ホーク主演。

    低予算ながら、脚本がしっかりしているので、物語としての破綻は少ないと思う。
    (若干強引さは感じるが・・・)

    見終わった後に、思わずもう一度最初から観てみたくなる映画。


  • 恋の渦[2013]

    大根仁

    超低予算の密室DQN群像劇
    ★★★★★

    超低予算かつ、全く無名の俳優による作品だがめちゃくちゃ面白い!
    いわゆるDQNと呼ばれる人たちの群像劇で、舞台は4つ部屋の室内のみで、動きも少なく殆どが会話シーンのみで構成された非常にソリッドな構成。

    何度か繰り返して見ると、細かいカメラワークや会話の中の微妙な返事のトーンや”間”によってそれぞれの人間関係が驚くほどきめ細かく演出されている。

    一番面白いと思ったの点は、「DQNの実在感」。
    カップルにしても同性同士の友人関係にしても、そこら辺に必ずいそうなとてつもない実在感を感じてしまった。
    男同士・女同士・男女間での「あるある」をこれでもかと見せられていく。
    コウジとトモコの2人の演技が特に良かったな。もう完全に「そういう人」にしか見えない感じ。

    「テラスハウス」が作られた感のあるキラキラした”光”だとしたら、この作品はまさにむき出しのリアルを突きつけてくる”影”である(笑)。
    二つを見比べてみるのも面白いかも。

    ブラック・コメディとしてニヤニヤしながら観てしまう作品。

    劇中に流れる音楽も、場面転換のロネッツの「Be My Baby」のイントロのみなんだよね〜。
    凄くミニマムな構成でここまで面白い作品が作れるという、低予算映画のお手本のような映画だと思う。


  • ナイトクローラー[2015]

    ダン・ギルロイ

    最低最悪な主人公による型破りなサクセスストーリー
    ★★★★★

    金もコネもスキルも無く、人間的にも最低な主人公が「度胸とハッタリ」だけでマスコミ業界の中でのし上がっていくサクセスストーリー。

    この映画の特異な点は、普通は調子に乗った主人公が挫折を経験する場面が出てくるのが一般的だが、そうではない所。(ネタバレになるので詳しくは書かないけど)

    倫理観や道徳的観点などは全く持ち合わせない主人公が、他人を利用して(使い捨てて)成功を掴んでいく姿は、痛快ですらある。
    現実世界でも、こういう人間は結構いるんなじゃないかと、妙にリアリティも感じた。

    ジェイク・ギレンホールの演技が素晴らしい。薄っぺらさと不気味さを兼ね備えた主人公が、段々と「成功者」っぽく見えてくる。

    主人公の唯一といっていい優れた所は、「行動力」と「度胸」がある事である。逆に言えば、この2点さえあれば、成功を手に掴むことが出来るんだというメッセージを映画から感じた。

    皮肉な結果としか思えないラストもお見事。

    夜のLAを車でぶっ飛ばしていく映像が非常にカッコ良い。


  • バッドチューニング[1993]

    リチャード・リンクレイター

    リンクレイター版アメリカン・グラフィティ
    ★★★★

    「ビフォアシリーズ」「6歳の僕が大人になるまで」「スクールオブロック」のリチャード・リンクレイターの作品。
    この監督は個人的に非常に好き。

    ちなみに、ジャケットのミラ・ジョヴォヴィッチは本当に少ししか出てこない(笑)
    他にも、マシュー・マコノヒーやレニー・ゼルウィガー、ベン・アフレックなどの売れっ子俳優になる前の姿が見れるので、その辺も見どころだと思う。

    アメリカは上下関係が厳しくなくて、フランクというような定説が日本では流れているが、本当なのだろうか?
    この映画を見ていると、上級生による下級生イビリが半端ない(笑)
    日本の部活の上下関係以上だろう。

    その中でも、少し大人びた(イケてる?)子は上級生に混じってツルんだりしているのを見ると、スクールカーストの残酷さも少し感じた。

    映画の内容としては、「アメリカン・グラフィティ」のように、仲間でツルんで馬鹿騒ぎをする一晩を記録した映画である。
    何をするでもなく、ひたすらエネルギーを持て余した若者が車で移動しながらパーティをする。
    日本人だと中々想像が出来ないが、「アメリカの田舎の若者」の青春の風景が垣間見れるのが興味深い。

    主演のジェイソン・ロンドンが非常にカッコいい。完全にアイドルのルックスである。
    パーティの終わった後の余韻が非常に印象的な映画だった。


  • TIME タイム[2012]

    アンドリュー・ニコル

    設定は結構面白い!が・・・
    ★★★

    「時は金なり」という言葉があるけど、この映画は「通貨=残りの寿命」という設定で、金持ちは永遠の命を、貧乏人は余命数日・数時間という図式の格差社会を描くSFディストピア映画。

    設定は面白いと思う。「バイトして余命1日を稼ぐ」とか、「金持ちは余命が百万年くらいある」とか。SF好きなら結構惹かれる設定だと思う。

    ただし、「一人の人間が世界を変える」というようなストーリーは正直いってあんまりリアリティが無いというか、ラストの方も強引すぎて尻すぼみな感じだった。

    ジャスティン・ティンバーレイクは「ソーシャル・ネットワーク」の役のような、チャラ男が会うと思うな。ちょっとB級感はあるよね。

    主演女優のアマンダ・セイフライドという人がとても可愛いので、そこは見所!
    エマ・ストーンに似た雰囲気を持っていると思う。


  • セブンティーン・アゲイン[2009]

    バー・スティアーズ

    17歳の肉体に戻り、現在を見つめ直す
    ★★★★

    「あの時、なぜこうしなかったんだろう」という後悔は誰にでもあると思う。
    10代に戻れるものなら、もう一度戻って人生をやり直したいという願望は多くの人が持っているはず。

    この映画はそんな願望・後悔を持った主人公が「意識は37歳のまま、見た目や年齢が17歳に戻る話」である。
    時間軸は戻らず、肉体だけ17歳になるというのが、普通のタイムトラベル映画とは一味違うところ。
    子どもや別れた妻と「17歳の主人公」が交流していくドタバタ劇が面白い。

    17歳に戻ってもう一度青春をやり直すかと思いきや、自分の子供や妻との交流を通じて、「大切なものは何か」を見つめ直すという流れも非常に良かった。

    ドタバタのコメディで飽きさせない展開から、多くの人が思い浮かべる「若い頃に戻り、人生をやり直したい」という想いに対する回答を見せていく脚本はお見事。

    多くの人にオススメできる青春タイムトラベルコメディ。


  • 星を追う子ども[2011]

    新海誠

    溢れ出るジブリオマージュ
    ★★★

    新海誠の代表作といえば、「言の葉の庭」や「秒速5センチメートル」になると思うが、この作品はその前の長編アニメーション。2作品に比べると、完全なファンタジー作品で、まだまだ試行錯誤の段階だったのかもしれない。

    とにかく、「どこかで観たことのある」キャラクターやシチュエーション、建物が沢山出てくる。完全なジブリへのオマージュを至る所に詰め込んでいる。ジブリの影響力は大きいので、色々な作品に影響が見えるのは普通だけど、ここまでジブリ臭の強い作品は他に無いんじゃないかな。

    「もののけ姫」と「ナウシカ」と「ラピュタ」を足して3で割った感じ?
    当然、一つ一つが濃い作品なので、これらを足すとゴチャゴチャ感は否めない(笑)

    この作品以降、新海誠の作品はかなり違った方向に行くので、一つの実験的試みだったのかもしれない。



  • ミッション8ミニッツ[2011]

    ダンカン・ジョーンズ

    繰り返しのスピード感が心地良いタイムトラベル映画
    ★★★★

    デヴィッド・ボウイの息子、ダンカン・ジョーンズの2作目。
    「月に囚われた男」に続くSF作品ということで、この監督はSF映画監督なのかな。

    「オール・ユー・ニード・イズ・キル」とか、「プロジェクト・アルマナック」にも近い、同じ場面を繰り返しつつ、段々とスピード感が増してくる編集も気持ち良い。
    時系列としてはこの映画の方が古いので、後発の映画にも影響を与えたのかな。

    途中でもう一つの軸が出てきて、伏線の回収や物語の真相を明らかにしつつ、全てをひっくり返すようなラストへの着地は、映画としての完成度が非常に高いんじゃないかと思う。

    タイムトラベル映画・SF映画として、余韻の残し方が良い。
    SF映画は見終わった後の考察や妄想も含めて楽しめる作品が好きだな。
    (コンタクトやインターステラーもそういう点で凄く好きなのかも)

    ジェイク・ギレンホールは良い映画に一杯出てるので、彼を軸にいろんな映画を見ると、面白い映画が見つかるかも!
    好きな俳優の一人。


  • イミテーションゲーム[2015]

    モルテン・ティルドゥム

    コンピューターの始まり
    ★★★

    ポスターを見ると「頭脳バトル」や「謎解きサスペンス」っぽいけど、観た印象としては一人の数学者の人間ドラマであった。
    戦争中の話だけど、ドンパチや戦争の悲惨さは殆ど無し。日本やドイツが舞台の戦争の映画だと、完全に非日常の世界だけど、アメリカやイギリスは本国の被害が少なかったので以外に戦争中も普段と変わらない生活を送っていたのかな。

    今ではスマホや時計にまで小型化されて自由に持ち運びが出来るコンピューターだが、この映画ではコンピューターの原始的な姿が見れる。馬鹿でかくて複雑に張り巡らされた配線。コンピューターというよりは計算機という感じだけど。

    IT化が進んだ現在だからこそ、その原点を見て、テクノロジーの進化を感じた。


  • イカとクジラ[2006]

    ノア・バームバック

    「何をやってもうまくいかない映画」を撮らせたらピカイチの監督
    ★★★★

    「フランシス・ハ」「人生は最悪だ」など「何をやってもうまくいかない映画」が作風のノア・バームバックの作品。同じニューヨーク出身のウディ・アレンに作風が近いと思った。

    4人家族の話なんだけど「良い人間」が出てこない作品も珍しい(笑)
    両親の離婚というテーマだと、子供は被害者になるパターンが多いが、あまり子供が被害者に見えないくらい可愛げのない2人の子供。「ソーシャルネットワーク」のジェシー・アイゼンバーグは嫌な奴の役が非常にハマる。

    心温まる家族の愛情を描いた作品は多いが、崩壊しそうでギリギリのバランスで何とか保っている家族関係の方がリアリティを感じた。
    言わなきゃ良い事を言ったり、やらなきゃ良い事をやって、ドンドンとドツボにハマっていく4人の家族だけど、映画はあくまでも優しい目線で主人公たちに寄り添う。

    かなり好きな作品。落ち込んだ時に観たい映画。


  • ベン・スティラー 人生は最悪だ![2010]

    ノア・バームバック

    ベン・スティラーの安心感
    ★★★

    ベン・スティラーと「フランシス・ハ」のグレタ・ガーウィグが主演、「何をやってもうまくいかない映画」を撮らせたらピカイチのノア・バームバックの作品という事で安心感のある作品。

    とにかく、ベン・スティラー演じる主人公の「イケてない」感がハンパない。マイナス思考で神経質、周りとのコミュニケーションを遮断する雰囲気。ただし、自分ではまだまだ「イケる」と思っている感じとか・・・。中年に差し掛かる年齢の男なら共感できる部分は多いんじゃないかと思った。

    正直、「フランシス・ハ」や「イカとクジラ」ほど余韻を残すような印象は無かったかな。
    そもそも、日本では公開されていたのだろうか。かなりマイナーな作品。

    どうでもいいけど、ベン・スティラーは僕の大好きなサッカー選手の「ジャンフランコ・ゾラ」に凄く似ていると思う。背格好も含めて。


  • 潜水服は蝶の夢を見る[2008]

    ジュリアン・シュナーベル

    一人称の目線が斬新。哲学的な作品
    ★★★★

    障害を扱う映画はどうしても重い内容になってしまうので、あまり好みではないけれど、これはとても面白かった。

    前半部分は重度の障害を負い、目以外は動かなくなってしまった主人公の一人称の目線が大半を占める。主人公の姿すら見せない徹底的な一人称目線の演出で自然と感情移入してしまった。

    意思の疎通すら満足に出来ない中で、自分だったら何が出来るだろうと考えてしまう。

    体が何一つ動かなくなってしまっても、脳が生きていれば想像は出来る。

    人間を人間たらしめているのはやはり「脳」なのかな。


  • 明日、君がいない[2007]

    ムラーリ・K・タルリ

    見事に騙される
    ★★★★

    「エレファント」を連想させる、ドキュメンタリータッチの高校が舞台の群像劇。

    手持ちカメラで背後からカメラが付いて行く撮影方法や、淡々と日常を移していくところなんかまさにエレファントに近い。同じ場面を、複数人の視点からそれぞれ見せる演出は好きだな〜。

    結末を一番最初に見せて、「君」が誰なのかという事を常に意識させておき、思わぬラストに・・・

    ただし、無理矢理感は全く無くて、むしろ人間関係や思春期の真理を見事に捉えてるんじゃないかなと思った。

    脚本やそれに一貫性を持たせる演出がお見事。


  • ダンシングハバナ[2005]

    ガイ・ファーランド

    ダーティー・ダンシングのリメイク
    ★★★

    リメイク作品なんだけど、「ダーティー・ダンシング」に比べるともっと軽快な作品だった。
    爽やかな青春ラブストーリー。時間も86分と短いので肩を張らずに観れる。

    主演のディエゴ・ルナはラテンの俳優として凄く好きだな。

    天国の口、終りの楽園のガエル・ガルシア・ベルナルと共に売れっ子のメキシコを代表する俳優になりそう。

    ロモーラ・ガライも可愛い。2人のキラキラした瞬間を写した映画。


  • 紙の月[2014]

    吉田大八

    一級品の犯罪サスペンス
    ★★★★

    「桐島、部活やめるってよ」の吉田大八監督の次の作品なので、ハードルは随分と高かったと思うけど、桐島とは全く違う方向で面白い作品を作れた吉田大八監督は素晴らしい。

    20年前のIT化以前のアナログ業務の銀行の仕事が垣間見れて興味深い。昔はATMもあまり無かっただろうから、毎回窓口へ行ってお金を下ろしてたんだろうか。凄く面倒くさそう。

    主人公が”一線”を超える時のドキドキ感がスローモーションと電子音楽で表現されるところなんか、思わず感情移入してハラハラしてしまう。犯罪サスペンス映画として演出が素晴らしい。

    後ろから「何してるの?」と声を掛けられる演出とか最高(笑)

    会社の中での女性同士の人間関係での、宮沢りえ・大島優子・小林聡美の3人の演技がとにかく良い。