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聴いた音楽・観た映画など
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  • 私に会うまでの1600キロ[2015]

    ジャン=マルク・ヴァレ

    女性版イントゥ・ザ・ワイルド?
    ★★★

    アメリカ国内を旅するロードムービーで、旅の過程と主人公の過去を交互に見せていく構成が非常にショーン・ペン監督作品「イントゥ・ザ・ワイルド」に似ている映画だなと思った。

    「イントゥ・ザ・ワイルド」と比較すると、この作品の主人公は全てを捨てて旅に出るというよりは、自分を取り戻すために旅をする。イントゥ・ザ・ワイルドの無軌道で観念的で頭でっかちな主人公に比べると、随分と素直で理解しやすい性格だと思う。
    (結末も全く違ったものになるのも印象的)

    アメリカという国は、国内を旅するだけでも絵になるというか、手付かずの自然がまだまだ残されている広い国だな〜。

    全大抵には淡々とした作りで、サイモン&ガーファンクルの「コンドルは飛んで行く」で締めるエンディングも良かった。


  • ゴッドヘルプザガール[2015]

    スチュアート・マードック

    映画のようなPV
    ★★★

    ベル・アンド・セバスチャンのスチュアートが初めて監督を務めた映画。
    まさにミュージシャンが作った映画で、映画とPVの中間のような作品だった。

    音楽シーンは文句なしに良い。サントラももちろんお薦め。
    ベルセバのフロントマンのポップセンスは凄いな〜と感心していまう。

    ただし、ストーリーは正直あんまり印象に残らなかったな。
    というか、ストーリーの繋がりよりも、音楽シーンありきな感じなので、話としてはチグハグな印象。

    あと、主演の女の子があんまり可愛くない(笑)
    舌っ足らずな不思議ちゃんの方が魅力的に見えたな。
    あと、フレッドペリーとか、英国っぽいファッションが堪能できるので、英国好きにオススメの映画。


  • Shangri La[2013]

    Jake Bugg

    大人になったジェイク・バグ
    ★★★★

    ジェイク・バグのセカンド・アルバム。
    若さ溢れる1stのとの比較として、余裕が出てきた印象。
    かなり荒削りなサウンドもまとまりが出てきていると思う。

    まくし立てるようなボーカルスタイルは相変わらずだが、
    エレキギターのヘヴィーなサウンドから、アコースティックな曲までバリエーションに富んでいる。

    2曲目の「Slumville Sunrise」と3曲目「What Doesn't Kill You」なんかはちょっとアークティック・モンキーズぽさもある。

    一番好きな曲は4曲目の「Me and You」。
    歌ももギターもドラムもベースも良い!
    勢いだけではなく、じっくりと聴かせる曲もジェイク・バグは凄く良いと思う。

    アルバム自体も1stに比べるとコンパクトで良いと思う。



  • 海街diary[2015]

    是枝 裕和

    ファンタスティック・フォー
    ★★★★

    4人姉妹の配役が素晴らしい。責任感の強い長女の綾瀬はるか。奔放な次女の長澤まさみ。マイペースな三女の夏帆。
    そして、真面目な四女の広瀬すず。脇を固めるのもリリー・フランキーや樹木希林、大竹しのぶといったベテラン俳優で、まさに最強の布陣の配役だと思った。

    大事件が起こったり、大きなドラマがある訳ではないが、季節の変化が良く、観ていて非常に心地良い作品だった。
    このまま4時間・5時間続いても良いんじゃないかという余韻を残す爽やかな終わり方も良かった。

    時間の流れを描いた映画としては、リチャード・リンクレイターの「6歳の僕が大人になるまで」にも共通する部分はあるかと思った。
    同じくリンクレイターの「ビフォアシリーズ」のように、何年後かに時間の流れを反映した続編が作られても面白いと思う。

    心地よい爽やかな季節に再び観たい映画。


  • Jake Bugg[2012]

    Jake Bugg

    英国のボブ・ディラン現る!
    ★★★★★

    声を聞いた瞬間に「ボブ・ディラン!」だと思った。
    ノッティンガム出身のジェイク・バグのデビュー・アルバム。
    このアルバムを出した時は18歳くらいだから、まさに若さと勢いが溢れ出る作品になっている。

    1曲目の「Lightning Bolt」と2曲目の「Two Fingers」はとにかく最高。
    「退屈な街を抜けだしてチャンスを掴むんだ!」という内容の歌詞は、オアシスの「Definitely Maybe」に非常に近いものを感じた。
    音としては大分違うけど、オアシスやヴァーヴの持っていたパンク精神を持った若者が出てきたら、英国で大ヒットするのも納得。
    「Two Fingers」は現代の「Live Forever」や「Bitter Sweet Symphony」と言っても良いようなアンセムだと思う。

    早口のまくし立てるボーカルと、英国の退屈な田舎町のリアルを描いた歌詞で、古さと新しさが同居した魅力的な作品だと思う。


  • ランダム 存在の確率[2015]

    ジェームス・ワード・バーキット

    CGをほとんど使わないアイデアに優れたSF映画
    ★★★★★

    CGがほとんど出てこないSF映画も珍しい。
    低予算のSF映画だと、どうしてもCGのチープさが気になってしまうので、小規模ながらもチープさは一切感じさせないSF映画を作った時点でこの映画は秀逸だと思う。

    途中までは、ストーリーが全く分からなかった(笑)
    2回目に見てようやく、話として把握できたので、おそらく、意味不明な映画だと思う人も結構いると思う。
    説明や映像で見せる場面も少ないので、観る側の想像力を掻き立てる映画。
    好みはハッキリと別れるかな〜。少なくとも万人受けする映画ではないと思う。

    テーマとしては、いわゆるパラレルワールドや平行宇宙の話。
    SF好きにとっては、非常に興味深いテーマ。

    見てる最中は頭の中にクエスチョンマークが沢山浮かんでくるが、段々とその答えを説明せずに見せていく手法はお見事だと思う。

    「低予算のSF映画」としては本当に素晴らしいと思った。
    どうしてもハリウッド超大作でないと、「映像で魅せるSF映画」はCGのクオリティ的に難しいと思うが、「考えされられるSF映画」なら、低予算でも面白い映画は作れると証明したんじゃないかな。


  • 百円の恋[2014]

    武 正晴

    前半の停滞感と後半の疾走感!
    ★★★★

    映画の前半はとにかく暗くて貧乏臭くてひたすらどんより。
    あまりにも辛気臭いので、少し拒否反応を覚えたが、後半からの疾走感が凄かった。
    非常にメリハリの効いた構成になっていると思う。

    ボクシングを覚えて夢中になっていく安藤サクラの動きのキレが増していく感じと、音楽の疾走感のマッチングが素晴らしい。
    思わず熱くなってしまう"熱"を持った映画だと思う。

    エンディングでのクリープハイプの「百八円の恋」はとにかく良い曲で、いい歌詞。
    映画としてのカタルシスを凄く感じた良い作品。


  • ピエロがお前を嘲笑う[2015]

    バラン・ボー・オダー

    ネット空間の映像表現が斬新
    ★★★

    ポスターが非常にカッコいいドイツの映画。
    モデルはハッカー集団「アノニマス」辺りが題材だろうか。

    ハッカーの映画なので、普通に映画を作ればパソコンばかりの画となり、非常に地味になってしまうが、この映画ではバーチャル空間でのやりとりを上手く擬人化した画で見せて表現していて、結構斬新だなと思った。
    プラス、ハッキングとリアルの犯罪を組み合わせることで、犯罪映画としてもスリリング。

    これからもネット空間での出来事をどうやって映像化するかというのは、映画にとって重要なテーマになりそう。

    結末が凄く強調されているけど、正直そこまでの驚きは感じなかった。

    ハッカー同士の競争や、ハッカーの心理や動機などは上手く描けていると思う。


  • エベレスト 3D[2015]

    バルタザール・コルマウクル

    実話ベースだけに・・・
    ★★★

    エベレスト「3D」と銘打っているため、エベレストという高所で、3D映像を最大限に生かした高所体感ムービーを期待していたが、3Dを生かした部分はそこまで多くはなかった。
    橋を渡るシーンやヘリコプターのシーンは非常に高所感が出ていて良かったが、あくまでも実話ベースのため、派手なエンターテイメントシーンは少なめ。

    もっと崖から落ちそうになる演出や高所を体感できるような映像が沢山出てきたら良かったなと思う。
    実話ベースのため、映画としてのカタルシスはかなり抑えている印象だった。

    山を登る人たちのヒューマンドラマにフォーカスした映画なので、山登りや自然が好きな人は楽しめると思う。

    全くの無名ながら、自費でエベレスト登頂に挑んだ日本人女性がいた事、
    「イントゥ・ザ・ワイルド」の原作者であるジョン・クラカワーもメンバーの一人だったことが驚きだった。

    撮影はとにかく過酷だっただろうな〜。
    エベレストは人間が生きるには過酷すぎる場所であることが分かる。

    「高所体感ムービー」を見たいなら、ザ・ウォークがオススメ。


  • プリデスティネーション[2015]

    マイケル・スピエリッグ ピーター・スピエリッグ

    タイムトラベルSFのお手本
    ★★★

    タイムトラベル映画好きなら観るべき1作。
    リンクレイター作品でお馴染みのイーサン・ホーク主演。

    低予算ながら、脚本がしっかりしているので、物語としての破綻は少ないと思う。
    (若干強引さは感じるが・・・)

    見終わった後に、思わずもう一度最初から観てみたくなる映画。


  • 恋の渦[2013]

    大根仁

    超低予算の密室DQN群像劇
    ★★★★★

    超低予算かつ、全く無名の俳優による作品だがめちゃくちゃ面白い!
    いわゆるDQNと呼ばれる人たちの群像劇で、舞台は4つ部屋の室内のみで、動きも少なく殆どが会話シーンのみで構成された非常にソリッドな構成。

    何度か繰り返して見ると、細かいカメラワークや会話の中の微妙な返事のトーンや”間”によってそれぞれの人間関係が驚くほどきめ細かく演出されている。

    一番面白いと思ったの点は、「DQNの実在感」。
    カップルにしても同性同士の友人関係にしても、そこら辺に必ずいそうなとてつもない実在感を感じてしまった。
    男同士・女同士・男女間での「あるある」をこれでもかと見せられていく。
    コウジとトモコの2人の演技が特に良かったな。もう完全に「そういう人」にしか見えない感じ。

    「テラスハウス」が作られた感のあるキラキラした”光”だとしたら、この作品はまさにむき出しのリアルを突きつけてくる”影”である(笑)。
    二つを見比べてみるのも面白いかも。

    ブラック・コメディとしてニヤニヤしながら観てしまう作品。

    劇中に流れる音楽も、場面転換のロネッツの「Be My Baby」のイントロのみなんだよね〜。
    凄くミニマムな構成でここまで面白い作品が作れるという、低予算映画のお手本のような映画だと思う。


  • ナイトクローラー[2015]

    ダン・ギルロイ

    最低最悪な主人公による型破りなサクセスストーリー
    ★★★★★

    金もコネもスキルも無く、人間的にも最低な主人公が「度胸とハッタリ」だけでマスコミ業界の中でのし上がっていくサクセスストーリー。

    この映画の特異な点は、普通は調子に乗った主人公が挫折を経験する場面が出てくるのが一般的だが、そうではない所。(ネタバレになるので詳しくは書かないけど)

    倫理観や道徳的観点などは全く持ち合わせない主人公が、他人を利用して(使い捨てて)成功を掴んでいく姿は、痛快ですらある。
    現実世界でも、こういう人間は結構いるんなじゃないかと、妙にリアリティも感じた。

    ジェイク・ギレンホールの演技が素晴らしい。薄っぺらさと不気味さを兼ね備えた主人公が、段々と「成功者」っぽく見えてくる。

    主人公の唯一といっていい優れた所は、「行動力」と「度胸」がある事である。逆に言えば、この2点さえあれば、成功を手に掴むことが出来るんだというメッセージを映画から感じた。

    皮肉な結果としか思えないラストもお見事。

    夜のLAを車でぶっ飛ばしていく映像が非常にカッコ良い。


  • バッドチューニング[1993]

    リチャード・リンクレイター

    リンクレイター版アメリカン・グラフィティ
    ★★★★

    「ビフォアシリーズ」「6歳の僕が大人になるまで」「スクールオブロック」のリチャード・リンクレイターの作品。
    この監督は個人的に非常に好き。

    ちなみに、ジャケットのミラ・ジョヴォヴィッチは本当に少ししか出てこない(笑)
    他にも、マシュー・マコノヒーやレニー・ゼルウィガー、ベン・アフレックなどの売れっ子俳優になる前の姿が見れるので、その辺も見どころだと思う。

    アメリカは上下関係が厳しくなくて、フランクというような定説が日本では流れているが、本当なのだろうか?
    この映画を見ていると、上級生による下級生イビリが半端ない(笑)
    日本の部活の上下関係以上だろう。

    その中でも、少し大人びた(イケてる?)子は上級生に混じってツルんだりしているのを見ると、スクールカーストの残酷さも少し感じた。

    映画の内容としては、「アメリカン・グラフィティ」のように、仲間でツルんで馬鹿騒ぎをする一晩を記録した映画である。
    何をするでもなく、ひたすらエネルギーを持て余した若者が車で移動しながらパーティをする。
    日本人だと中々想像が出来ないが、「アメリカの田舎の若者」の青春の風景が垣間見れるのが興味深い。

    主演のジェイソン・ロンドンが非常にカッコいい。完全にアイドルのルックスである。
    パーティの終わった後の余韻が非常に印象的な映画だった。


  • TIME タイム[2012]

    アンドリュー・ニコル

    設定は結構面白い!が・・・
    ★★★

    「時は金なり」という言葉があるけど、この映画は「通貨=残りの寿命」という設定で、金持ちは永遠の命を、貧乏人は余命数日・数時間という図式の格差社会を描くSFディストピア映画。

    設定は面白いと思う。「バイトして余命1日を稼ぐ」とか、「金持ちは余命が百万年くらいある」とか。SF好きなら結構惹かれる設定だと思う。

    ただし、「一人の人間が世界を変える」というようなストーリーは正直いってあんまりリアリティが無いというか、ラストの方も強引すぎて尻すぼみな感じだった。

    ジャスティン・ティンバーレイクは「ソーシャル・ネットワーク」の役のような、チャラ男が会うと思うな。ちょっとB級感はあるよね。

    主演女優のアマンダ・セイフライドという人がとても可愛いので、そこは見所!
    エマ・ストーンに似た雰囲気を持っていると思う。


  • セブンティーン・アゲイン[2009]

    バー・スティアーズ

    17歳の肉体に戻り、現在を見つめ直す
    ★★★★

    「あの時、なぜこうしなかったんだろう」という後悔は誰にでもあると思う。
    10代に戻れるものなら、もう一度戻って人生をやり直したいという願望は多くの人が持っているはず。

    この映画はそんな願望・後悔を持った主人公が「意識は37歳のまま、見た目や年齢が17歳に戻る話」である。
    時間軸は戻らず、肉体だけ17歳になるというのが、普通のタイムトラベル映画とは一味違うところ。
    子どもや別れた妻と「17歳の主人公」が交流していくドタバタ劇が面白い。

    17歳に戻ってもう一度青春をやり直すかと思いきや、自分の子供や妻との交流を通じて、「大切なものは何か」を見つめ直すという流れも非常に良かった。

    ドタバタのコメディで飽きさせない展開から、多くの人が思い浮かべる「若い頃に戻り、人生をやり直したい」という想いに対する回答を見せていく脚本はお見事。

    多くの人にオススメできる青春タイムトラベルコメディ。


  • 星を追う子ども[2011]

    新海誠

    溢れ出るジブリオマージュ
    ★★★

    新海誠の代表作といえば、「言の葉の庭」や「秒速5センチメートル」になると思うが、この作品はその前の長編アニメーション。2作品に比べると、完全なファンタジー作品で、まだまだ試行錯誤の段階だったのかもしれない。

    とにかく、「どこかで観たことのある」キャラクターやシチュエーション、建物が沢山出てくる。完全なジブリへのオマージュを至る所に詰め込んでいる。ジブリの影響力は大きいので、色々な作品に影響が見えるのは普通だけど、ここまでジブリ臭の強い作品は他に無いんじゃないかな。

    「もののけ姫」と「ナウシカ」と「ラピュタ」を足して3で割った感じ?
    当然、一つ一つが濃い作品なので、これらを足すとゴチャゴチャ感は否めない(笑)

    この作品以降、新海誠の作品はかなり違った方向に行くので、一つの実験的試みだったのかもしれない。



  • ミッション8ミニッツ[2011]

    ダンカン・ジョーンズ

    繰り返しのスピード感が心地良いタイムトラベル映画
    ★★★★

    デヴィッド・ボウイの息子、ダンカン・ジョーンズの2作目。
    「月に囚われた男」に続くSF作品ということで、この監督はSF映画監督なのかな。

    「オール・ユー・ニード・イズ・キル」とか、「プロジェクト・アルマナック」にも近い、同じ場面を繰り返しつつ、段々とスピード感が増してくる編集も気持ち良い。
    時系列としてはこの映画の方が古いので、後発の映画にも影響を与えたのかな。

    途中でもう一つの軸が出てきて、伏線の回収や物語の真相を明らかにしつつ、全てをひっくり返すようなラストへの着地は、映画としての完成度が非常に高いんじゃないかと思う。

    タイムトラベル映画・SF映画として、余韻の残し方が良い。
    SF映画は見終わった後の考察や妄想も含めて楽しめる作品が好きだな。
    (コンタクトやインターステラーもそういう点で凄く好きなのかも)

    ジェイク・ギレンホールは良い映画に一杯出てるので、彼を軸にいろんな映画を見ると、面白い映画が見つかるかも!
    好きな俳優の一人。


  • イミテーションゲーム[2015]

    モルテン・ティルドゥム

    コンピューターの始まり
    ★★★

    ポスターを見ると「頭脳バトル」や「謎解きサスペンス」っぽいけど、観た印象としては一人の数学者の人間ドラマであった。
    戦争中の話だけど、ドンパチや戦争の悲惨さは殆ど無し。日本やドイツが舞台の戦争の映画だと、完全に非日常の世界だけど、アメリカやイギリスは本国の被害が少なかったので以外に戦争中も普段と変わらない生活を送っていたのかな。

    今ではスマホや時計にまで小型化されて自由に持ち運びが出来るコンピューターだが、この映画ではコンピューターの原始的な姿が見れる。馬鹿でかくて複雑に張り巡らされた配線。コンピューターというよりは計算機という感じだけど。

    IT化が進んだ現在だからこそ、その原点を見て、テクノロジーの進化を感じた。


  • イカとクジラ[2006]

    ノア・バームバック

    「何をやってもうまくいかない映画」を撮らせたらピカイチの監督
    ★★★★

    「フランシス・ハ」「人生は最悪だ」など「何をやってもうまくいかない映画」が作風のノア・バームバックの作品。同じニューヨーク出身のウディ・アレンに作風が近いと思った。

    4人家族の話なんだけど「良い人間」が出てこない作品も珍しい(笑)
    両親の離婚というテーマだと、子供は被害者になるパターンが多いが、あまり子供が被害者に見えないくらい可愛げのない2人の子供。「ソーシャルネットワーク」のジェシー・アイゼンバーグは嫌な奴の役が非常にハマる。

    心温まる家族の愛情を描いた作品は多いが、崩壊しそうでギリギリのバランスで何とか保っている家族関係の方がリアリティを感じた。
    言わなきゃ良い事を言ったり、やらなきゃ良い事をやって、ドンドンとドツボにハマっていく4人の家族だけど、映画はあくまでも優しい目線で主人公たちに寄り添う。

    かなり好きな作品。落ち込んだ時に観たい映画。


  • ベン・スティラー 人生は最悪だ![2010]

    ノア・バームバック

    ベン・スティラーの安心感
    ★★★

    ベン・スティラーと「フランシス・ハ」のグレタ・ガーウィグが主演、「何をやってもうまくいかない映画」を撮らせたらピカイチのノア・バームバックの作品という事で安心感のある作品。

    とにかく、ベン・スティラー演じる主人公の「イケてない」感がハンパない。マイナス思考で神経質、周りとのコミュニケーションを遮断する雰囲気。ただし、自分ではまだまだ「イケる」と思っている感じとか・・・。中年に差し掛かる年齢の男なら共感できる部分は多いんじゃないかと思った。

    正直、「フランシス・ハ」や「イカとクジラ」ほど余韻を残すような印象は無かったかな。
    そもそも、日本では公開されていたのだろうか。かなりマイナーな作品。

    どうでもいいけど、ベン・スティラーは僕の大好きなサッカー選手の「ジャンフランコ・ゾラ」に凄く似ていると思う。背格好も含めて。


  • 潜水服は蝶の夢を見る[2008]

    ジュリアン・シュナーベル

    一人称の目線が斬新。哲学的な作品
    ★★★★

    障害を扱う映画はどうしても重い内容になってしまうので、あまり好みではないけれど、これはとても面白かった。

    前半部分は重度の障害を負い、目以外は動かなくなってしまった主人公の一人称の目線が大半を占める。主人公の姿すら見せない徹底的な一人称目線の演出で自然と感情移入してしまった。

    意思の疎通すら満足に出来ない中で、自分だったら何が出来るだろうと考えてしまう。

    体が何一つ動かなくなってしまっても、脳が生きていれば想像は出来る。

    人間を人間たらしめているのはやはり「脳」なのかな。


  • 明日、君がいない[2007]

    ムラーリ・K・タルリ

    見事に騙される
    ★★★★

    「エレファント」を連想させる、ドキュメンタリータッチの高校が舞台の群像劇。

    手持ちカメラで背後からカメラが付いて行く撮影方法や、淡々と日常を移していくところなんかまさにエレファントに近い。同じ場面を、複数人の視点からそれぞれ見せる演出は好きだな〜。

    結末を一番最初に見せて、「君」が誰なのかという事を常に意識させておき、思わぬラストに・・・

    ただし、無理矢理感は全く無くて、むしろ人間関係や思春期の真理を見事に捉えてるんじゃないかなと思った。

    脚本やそれに一貫性を持たせる演出がお見事。


  • ダンシングハバナ[2005]

    ガイ・ファーランド

    ダーティー・ダンシングのリメイク
    ★★★

    リメイク作品なんだけど、「ダーティー・ダンシング」に比べるともっと軽快な作品だった。
    爽やかな青春ラブストーリー。時間も86分と短いので肩を張らずに観れる。

    主演のディエゴ・ルナはラテンの俳優として凄く好きだな。

    天国の口、終りの楽園のガエル・ガルシア・ベルナルと共に売れっ子のメキシコを代表する俳優になりそう。

    ロモーラ・ガライも可愛い。2人のキラキラした瞬間を写した映画。


  • 紙の月[2014]

    吉田大八

    一級品の犯罪サスペンス
    ★★★★

    「桐島、部活やめるってよ」の吉田大八監督の次の作品なので、ハードルは随分と高かったと思うけど、桐島とは全く違う方向で面白い作品を作れた吉田大八監督は素晴らしい。

    20年前のIT化以前のアナログ業務の銀行の仕事が垣間見れて興味深い。昔はATMもあまり無かっただろうから、毎回窓口へ行ってお金を下ろしてたんだろうか。凄く面倒くさそう。

    主人公が”一線”を超える時のドキドキ感がスローモーションと電子音楽で表現されるところなんか、思わず感情移入してハラハラしてしまう。犯罪サスペンス映画として演出が素晴らしい。

    後ろから「何してるの?」と声を掛けられる演出とか最高(笑)

    会社の中での女性同士の人間関係での、宮沢りえ・大島優子・小林聡美の3人の演技がとにかく良い。


  • ウォールフラワー[2013]

    スティーブン・チョボスキー

    青春映画の傑作!主演3人の演技が素晴らしい。
    ★★★★★

    大好きな作品。

    アメリカのハイスクール映画でよくありがちな、「アメフト」「ホームパーティー」「プロム」といったベタな場面を扱いつつ、輪の中心ではなく、その外側の人達の物語である。

    主演の3人の演技がとにかく素晴らしい。いじめられっ子だけど、心の中に秘めたる決意を持つチャーリー、魅力的だけど心に傷を負っているサム、底抜けに明るいキャラクターだけど誰にも言えない秘密を持つパトリック。

    それぞれが悩みを持ちながらも、将来について真剣に考え、自分の置かれた境遇に対して決して悲観することなく、真剣に立ち向かう。

    若い時の輝きや一瞬の高揚感をとても上手く映像と音楽で表現していると思う。

    特に、ダンスパーティでのシーンやデビッド・ボウイの曲が掛かるシーンでは、音楽と映像によるマジカルな瞬間が見れる。

    80年代のインディーバンドのセレクトが秀逸なサントラも、

    監督と原作者が同じの原作小説もオススメ。


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